県競馬組合の幹部職員の男らを逮捕 贈収賄の疑い【岩手】
岩手競馬の広報やイベントなどの広告宣伝業務の委託をめぐり、県競馬組合の幹部職員が賄賂を受け取った疑いで逮捕されました。
賄賂を贈ったとされる広告会社の社長や社員も逮捕されています。収賄の疑いで逮捕されたのは県競馬組合の幹部職員斎藤和博容疑者(60)です。
岩手県警によりますと、斎藤容疑者は、2019年1月からことし4月上旬ごろまで、岩手競馬のイベントなど広告宣伝業務を委託する企画コンペで広告会社の東日本朝日広告社に便宜を図った見返りに、盛岡市内の日本料理店や焼き肉店などで十数回にわたる接待や贈答用の洋酒や高級メロン・商品券などあわせて十数万円相当を受け取った収賄の疑いがもたれています。斎藤容疑者は、企画コンペで審査員を務めていたほか、決裁の権限を持っていたことから、東日本朝日広告社が受注できるよう有利な採点をしたとみられています。
また、県警は贈賄の疑いで仙台市に本社を置く広告会社東日本朝日広告社社長、菅原勝朗容疑者(61)と営業担当社員の中條智之容疑者(55)を逮捕しました。
斎藤容疑者の弁護士は、「捜査に全面的に協力してきた。これからも捜査協力すると表明していたにもかかわらず、逮捕されたことは不当と考える」とコメントしています。県警は3人の認否について明らかにしておらず、余罪を捜査中ということです。
なお、県競馬組合は午後8時から記者会見を開く予定です。(2022/7/28 午後6時現在)
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